お子さんを定期的に診察する医師は、お子さんの症状の進行を正しく評価でき、より詳しい評価が必要となる異常があるかどうかを判断できる専門医でなければなりません。このことは、適切な時期に治療を始めること、あらかじめ起こり得ることを予想して予防するために、とても重要なことです。可能であれば、このような専門医を半年に1回は受診すること、4か月に1回はデュシェンヌ型筋ジストロフィー(以下「DMD」とします)に精通している理学療法士や作業療法士を受診することをお勧めします。
病院によって、お子さんの定期診察で行われる検査が異なることがあります。治療やリハビリなどの効果を正しく評価するために、定期的に評価することが最も大切です。定期的な評価には、筋肉の力や働きを知るのに役立つ以下のような検査が含まれることが望ましいです。
各関節の筋力の強さの変化をみるために、色々な方法で行われます。
関節の拘縮や硬さの変化をみるために行われ、どんなストレッチやリハビリが良いかのアドバイスを受けるのにも役立ちます。
多くの病院では、床からの起き上がり、一定距離の歩行、階段の上り下りといった動作にかかる時間を測る、タイムドテストが行湧得ています。こうした検査は、症状の経過や、治療の効果を見るために重要です。
運動機能評価方法には色々な種類がありますが、症状の経過を系統的に評価するために、定期的に同じ評価方法を用いるのが良いでしょう。時には異なる評価方法が必要になるかもしれません。
自立した生活を送るための支援が必要かどうかの評価に役立ちます。